● お茶処「居場所・たまり場」マップ
● 神奈川新聞2017/2/18掲載記事 16面 横浜[地域] ==掲載記事転記==
高齢者の閉じこもり防止へ 横浜で市老連がガイドマップ
高齢者が体力を気にせず気軽に足を運べる居場所・たまリ場が横浜市内で増えている。おしゃべりしたり、手芸や簡単な体操をしたり。市老人クラブ連合会(市老連、同市神奈川区)では、市内のモデル地区を網羅したガイドマップを作成。高齢者の閉じこもり防止につなげる役割も果たしている。
市老連が居場所・たまり場づくリの推進を始めたのは2011年。老人クラブはゲートボールなどの活動がメインというイメージがあるが、「年齢とともに、外に出られない会員も増えてきている」ためだ。会員からの「体力が弱ってきたが、周囲とつながっていたい」という声が後押しになったという。
同市保土ケ谷区の「かみすげた茶屋」は、15年2月にオープンした。月曜から土曜まで開所。誰でも利用でき、仲間と趣味を楽しむ人、コーヒーや手作りケーキを味わう人など、近くの住民ら20人以上が訪れる日もある。 利用者の井上正治さん(76)は、「妻や近所の人と来ている。知り合いと話すこともでき、貴重な場」と笑顔で話す。
高齢者が支え合う場としての機能もある。責任者で上菅田地区老人クラブ 第一支部長の菅原鋠孝(としたか)さん(79)は、「1人暮らしの利用者 を自宅に送ったら、その後も何かと声を掛けてくれるようになった」と話す。「利用するなかで、困り事を自由に話す人が増えればもっといい」と期待する。
市老連では、居場所の所在地や活動内容を紹介したガイドマップ作リも進 めている。1月から、市内18区から二つずつを選んだモデル地区のマップを公開。会員の協力で、老人クラブが主体で運営する場所と、地域ケアプラザやNPOなどが手掛ける36地区の計233カ所を集めた。春ごろには、市内全域を力バーするマップが完成する予定だ。
マッブは、目宅で過ごすことの多い高齢者を外出に誘うきっかけとしても 活用されているという。市老連は「一つでも多くの居場所があることは、高齢者にも支える側にもプラス。マップが高齢者の外出のきっかけになり、い ろいろな組織とつながることで、高齢者の情報共有にもつながれば」とする。
マップは、各区の老人クラブ連合会事務局のほか、市老連のホームページでも閲覧できる。問い合わせは、市老連 電話 045 (433) 1256
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